About us
高橋研究室は,長岡技術科学大学機械系の研究室です.当研究室では,流体の性質に合わせて風車組とレオロジー組に分かれています.
風車組では,水や空気などの低分子液体を対象とした流体関連振動,とりわけ6ヵ国で特許を取得した縦渦風車の研究開発に取り組んでいます.
レオロジー組では,クリーム剤や界面活性剤水溶液,高分子溶液などの複雑流体が示す特異な流動現象の解明を目的としています.
News
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第102期流体工学部門講演会@アオーレ長岡でM2藤城,M2田中,M2寺町,M2定岡さんが研究発表を行いました.
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第72回レオロジー討論会@山形テルサでD3竹石,D1松岡,M2 BAT,M2藤城,M2田中さんが研究発表を行いました.
またD1松岡さんが優秀ポスター発表賞を受賞しました.おめでとうございます! -
D1木元さんが令和7年度 日本学術振興会特別研究員DC2に採用内定しました. -
日本機械学会2024年度年次大会@愛媛大学でM2定岡さんがポスター発表を行いました. -
M1の3名がProf.Baranyi研究室(University of Miskolc,hungary)に留学されます. -
佐藤特任助教らが東京ビッグサイトで開催された大学見本市~イノベーション・ジャパンに出役しました. -
長岡花火大会に行きました! -
論文が出版されました.Appl. Rheol.,34(2024) -
メンバーを更新しました.
D2遠藤さんが南ブルターニュ大学ロリアンキャンパスにおいて海外リサーチインターンシップを行いました.
M1定岡さん第45回風力エネルギー利用シンポジウムにおいて,ポスター発表を行いました.
M2下東さん,M2黒田さんが第45回風力エネルギー利用シンポジウムにおいて,口頭発表を行いました.
高橋勉教授,M2山本さん,M2内田さんが第71回レオロジー討論会において,口頭発表を行いました.
M2松岡さんが第71回レオロジー討論会において,口頭発表を行いました.
M2松岡さんが信州大学で開催された第74回コロイドおよび界面化学討論会において,ポスター発表を行いました.
M2松岡さんが高知工科大学で開催された第61回日本油化学会年会において,ポスター発表を行いました.
高橋勉教授, D3畠山さんが International Congress on Rheology (ICR2023) において,口頭発表を行いました.
D2遠藤さんが International Congress on Rheology (ICR2023) において,口頭発表を行いました.
長岡花火大会に行きました.
M2松岡さんが AJKFED 2023 において,口頭発表を行いました.
梅取りを行いました.
D2遠藤さんがコロンビア大学(University of British Columbia)で開催された 第8回 Pacific Rim Conference on Rheology において,口頭発表を行いました.
D2遠藤さんが京都大学で開催された 日本レオロジー学会 において,ポスター発表を行いました.
メンバーを更新しました.
D2畠山さんがケンブリッジ大学(University of Cambridge)において海外リサーチインターンシップを行いました.
M2木元さんが日本機械学会北陸信越支部賞を受賞しました.
M2木元さんが日本機械学会三浦賞を受賞しました.
M2木元さんが第27回東日本支部・関東レオロジー研究会修士論文発表会で発表しました.
日本機械学会北陸信越支部2023年合同講演会@福井大学でM2木元さん,M2菅田さんが口頭発表を行いました.
高橋勉教授がOISTで開催された降伏応力流体に関するミニシンポジウムで招待講演を行いました.
令和4年度の修論発表会が行われました.コロナの影響でハイブリッドでの開催となりましたが,無事終えることができました.
お疲れ様でした!
高橋勉教授の学会賞受賞講演論文が出版されました.日本レオロジー学会誌,50-5(2022)
Anton Paar Japanのグループと実施した共同研究の論文が出版されました.Colloids Surf. A Physicochem. Eng. Asp.659(2022)
日本機械学会 第100期流体工学部門講演会@熊本大学でM2木元さんが口頭発表を行いました.
高橋勉教授が第75回新潟日報文化賞を受賞しました.
第70回レオロジー討論会@金沢歌劇座でD1竹石さん,M2木元さん,M2田中さん,M1松岡さんの4名が口頭発表を行いました.
化学工学会第53回秋季大会@信州大学でM2木元さんがポスター発表を行いました.
D2畠山さんが英ケンブリッジ大学に留学します.
三井化学研究グループと実施した共同研究の論文が出版されました.日本レオロジー学会誌,50-3(2022)
論文が出版されました.Phys. Fluids,34(2022)
Prof.Routh@University of Cambridgeの研究グループとの2国間共同研究の論文が出版されました.Colloids Surf. A Physicochem. Eng. Asp.648(2022)
高橋勉教授が日本レオロジー学会 学会賞を受賞しました.
論文が出版されました.日本レオロジー学会誌,50-2(2022),日本レオロジー学会誌,50-2(2022)
PPS-37@福岡で佐藤特任助教,D2畠山さん,D1遠藤さんの3名が口頭発表を行いました.
メンバーを更新しました.
2022.3.25
研究室のメンバーが修了されました.お疲れ様でした,そしておめでとうございます!
2022.03.15
日本機械学会北陸信越支部2022年合同講演会にて,M1木元さんが日本機械学会若手優秀講演フェロー賞を受賞しました.
2019.5.9
第67回レオロジー討論会にて,D2佐藤さんがBest Presentation賞を受賞しました.
2018.10.17-19
第66回レオロジー討論会にて,D3若木さんがポスター賞を受賞しました.
2017.12.4
NHK新潟ニュース610「長岡から公開生放送!開府400年を前に歴史に育まれた魅力紹介」で本研究室が取材・放送されました.
2017.10.17
第65回レオロジー討論会にて,M2西川さんがポスター賞を受賞しました.
2017.10.6
第6回技学カンファレンスにて,M2佐藤さんがポスター賞を受賞しました.
2017.01.15
高橋勉教授が「革新的風車動力理論『縦渦リニアドライブ』を用いた円柱翼風車・水車」を発表しました.
2015.09.23
第63回レオロジー討論会にて,M2松村さんがポスター賞を受賞しました.
2015.04.15
高橋勉教授が平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(技術部門)を受賞しました.
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水や空気のように容器に入れなければ形を保てない物体を「流体」とよび,流体の流れ方を研究する学問を「流体力学」といいます.流体力学では多くの場合は水と空気の流れを対象としています. 天気予報がなかなか当たらないことからもわかるとおり「流れ」という現象はコンピュータによる解析でも正確に予測できないくらい難しく,まだまだ未知の部分がたくさんあります. このため機械系研究者の中で流体力学を専門とする方の人数割合は一番多いといわれており,大学・企業で流体力学の専門家が広く求められています. 当研究室では流体力学の中でも「複雑流体の力学」と「流体関連振動」に注目して研究・開発を行っております.
レオロジーに関する面白動画を公開しています.
複雑流体の力学とは?
複雑流体の流れ挙動は水や空気とは比較にならないくらい複雑であり,特殊な測定装置や独自の研究装置が必要になります.しかし,その流れ方を理解し,うまく調整するとシュッシュッと軽い力でハンドスプレーから飛ばせて,かつ,壁に張り付いてたれてこないカビ取り剤や,軽く塗れて肌に馴染みやすい口紅などが作れます.わずかな配慮で付加価値の高い商品が作れるため産業界では複雑流体の流れの解析に対して大きな関心が寄せられています.
複雑流体の中には液体の中に油滴が浮かんでいるエマルジョン(乳液,牛乳など)や,微小な粒子が浮遊しているサスペンション(懸濁液)とよばれるものがあります.棒状や板状の微小粒子(サブミクロンからサブミリくらいの大きさ)を含む流体を塗料として利用し,適切な条件で流動させると粒子の向きをそろえることができます.流動配向という技術であり,これを利用すると棒状・板状の粒子・分子をきれいにそろえて並べた機能性の高い薄膜を安価に大量生産することも可能です.
当研究室では,複雑流体の流れ方や物性測定,流動による分子・粒子配向技術,流れによる相変化・構造変化などの諸現象を研究対象としています.
流体関連振動とは?
当研究室では流れによる構造物の振動現象を抑制する技術として構造物そのものには手を触れずに下流側に別の物体をおくことで流れの干渉を引き起こし振動を抑制する技術「後流物体干渉法」を確立しました.一方,後流物体の形と配置によっては逆により強い振動を引き起こすことができることも発見し,「縦渦励振現象」や「後流物体誘起流力弾性振動」と名前を付けました.これらの現象を利用すれば河川や用水路,あるいは送風口など水や風の流れに挿入した棒状に自由に振動を発生させることができ,その応用として発電方法「縦渦励振発電」を開発しました.現在のところ,発電効率は水車や風車に比べて低いですが,構造が簡単なため低価格化,超小型化が可能です.原発に変わる電力需要に応える,というより地下水路や通風口など太陽電池が使えない部分で煙センサ,熱センサなどの各種センサを駆動し,その情報を無線で発信するといった電力自立型警報装置の電源として検討しています.振動発電に最適化された発電器が開発されれば河川や用水路のように電力として使われていない流れ場から発電することも可能だと考えています.
当研究室では,流れにより誘起される振動現象のメカニズムの解明を行うとともに,応用例として流れによる振動発電モジュールの開発を推進しています.