下水汚泥焼却灰溶融スラグからのリン回収技術
下水のリン除去などの高度処理に伴い、下水汚泥焼却灰には溶成リン肥の原料であるリン鉱石に匹敵する15〜30wt%のリンが高濃度に含有していることから、下水汚泥焼却灰は新規のリン資源として期待されています。しかし、下水汚泥焼却灰は処理技術や処理地域によってリン濃度の変動や多種の微量成分の混入,重金属類の含有などの問題が示唆されます。
そこで本研究では、様々な灰組成の下水汚泥焼却灰に副原料としてMgO,CaOを添加してリン肥料を作成し、肥効性能の指標としてク溶性P2O5量を用い、肥料取締法基準,土壌環境基準を満たし、十分に実用可能なリン肥料作成技術の開発を行なっております。