身近な水環境の全国一斉調査
6月3日に「身近な水環境の全国一斉調査」が行われました。この調査は、同一日に全国で身近な河川や水辺などの水質を調査し、水環境に対する関心を高めようと「全国水環境マップ実行委員会」を中心に行われています。
私たちの研究室では今年度も「身近な水環境の全国一斉調査」に参加しました。
本研究室が受け持った調査河川は新潟県長岡市の信濃川(しなのがわ)、柿川(かきがわ)、栖吉(すよしがわ)、黒川(くろかわ)、渋海(しぶみがわ)の5本であります。
調査方法は、これらの河川にまたがる橋からロープをつなげたバケツをたらして採水を行い、パックテストによりCODを、透視度計を用いて透視度を測定しました。
写真1 採水する学部4年 阿津 龍也 を温かく見守る修士2年 草場 大作
写真2 パックテストによるCOD測定今回は5mg/L程度となりました。
写真3 今度は透視度を測定しました。
実施した当日は青空が広がるとても良い天気で爽やかな気持ちで行うことができました。
また昨年度、一昨年度と経験している先輩方に指導してもらい、協力して各々が担当の河川でしっかり役目を果たしてきました。
河川は私たち人間だけでなく、水生生物や植物など様々な生物が生きていくのに必要であり、大切にしていかなければなりません。
河川の水が汚かったら近づくのは勿論、見るのも嫌になってしまうのではないでしょうか。
今回、我々の身近にある河川の環境状態を調べて把握するということはいい機会だったと思います。
しかし忘れてはいけないことは、河川環境の維持や改善は皆で取り組まなければならないということであり、それは水環境だけでなく
他の環境問題にも言えるはずです。
研究室でも河川の水質に関係するテーマでいくつか研究が行われていますが、この調査を通じて研究の重要性や環境問題に対する
気持ちが再認識され、とても有意義な活動となりました。
文責:学部4年 阿津 龍哉