修士論文中間審査会
去る11月28日、環境システム工学専攻の学生を対象に中間審査会がありました。これは、卒業まで残り3ヶ月余りとなった修士2年生の研究の進捗状況の確認、研究成果をまとめるための通過点となる大事な発表会です。私たち廃棄物・有害物管理工学研究室の修士2年生は9名。環境系の教員がそろい緊張した雰囲気の中、堂々と発表し、質疑でも的確な応答をしていました。
放流先の河川に負荷を与える道路排水を採水するための装置開発と道路排水に含まれる重金属を評価する研究の発表を行った片山智樹先輩は、「緊張した。人に説明する難しさを改めて感じた。これから学会発表に向けて、細かなところまで詰めていき、この2年間の集大成として満足のいくものにしてきたい」
また、担体投入型膜分離活性汚泥法の実証実験の成果について発表をした高和真吾先輩は、「問題解決には研究に関する直接的な知識だけでなく、幅広い知識が必要だと痛感しました。今後、この経験を糧に頑張っていきたい」と残り3ヶ月の意気込みを熱く語ってくれました。
写真1 真剣な表情で発表を行う伊東
宏
先輩
修士2年生は発表までに、幾度ものレジュメの訂正や発表練習を重ねている苦労を見てきました。来年は私たちが、今回見たような舞台にでるわけですが、みんなに誇れる研究にしていくためにも、日々努力していきたいと強く感じる1日でした。修士2年生のみなさん大変お疲れ様でした。修士1年の私たちにお手伝い出来ることがあれば何なりと・・・。
修士論文中間審査会発表タイトル
阿部隼人
「DDR型ゼオライト膜による消化ガスの高度有効利用技術の開発」
伊東宏
「Y型セオライトを用いた高性能CO2/N2分離膜の開発」
片山智樹
「簡易採水装置の開発および雨天時道路排水の重金属流出評価への適用」
狩野美代
「変異原性試験と農薬測定による水道原水の安全性評価」
草場大作
「CSOの長期観測システムと汚濁流出シミュレーションによる汚濁負荷削減評価」
櫻井聡一郎
「超高性能CO2分離用DDR型ゼオライト膜の創製」
高和真吾
「担体投入型MBRにおける膜透過性能と窒素・リン除去に及ぼす凝集剤添加の影響」
竹中真幸
「DDR型ゼオライト結晶内の分子挙動の解析」
露崎知広
「下水汚泥焼却灰を原料とするスラグ肥料の肥効性の評価と実証」
インタビュアー&文責 修士1年 伊藤 梓