田植え体験

 

吹く風も夏めいてきた511日に山本三代彦様の水田にて、我々、廃棄物・有害物管理工学研究室一同(修士2年:伊藤梓 江口淳 酒巻尭史 堀正樹 村田洸 修士1年:和泉亮 岩元達也 竹内照晶 竹谷究 学部四年:小池薫 澤本英治 品田惇貴 津金優歩 藤井亮太 細貝正人 教員:小松俊哉 姫野修司)が田植えを体験させていただきました。

 

 なぜ、私たちが田植えをしているの?と皆さん思うかもしれませんが、私たちの研究室では、稲わらからのエネルギー回収(メタン発酵)の研究を行っており、米作りとは大きな関わりがあります。

私は小さいころに田植えを経験していますが、学生の大半が田植えを行ったことが無い人たちばかりでありました。新潟に住んでいる学生でも田植えを行ったことがない人がいるという事には驚愕いたしました。

 

 田植え作業は例年行っていますが、今年は例年よりも更に多く、水田四枚もお手伝いをさせていただきました。まず、半分に別れて一方は苗を車に積み込み、水田に持って行きます。

 そして、半分の人たちは先に現地でさっそく靴を放り投げて、思い描いていた田植えスタイル(裸足)になり、田植え機に苗をセットし、山本様から田植え機の操作を熱心に教えていただき準備万端となりました。いざ、田植え!と田んぼに飛び込んでいく学生たち。

 

  写真1:手で直接田植えを行う学生達

 

 しかし、まだ5月に入ったばかりで、山古志から流れてくる水はまだ想像以上に冷たく、一瞬ひるんでし まいましたが、先人たちは長靴など履かずに裸足でやっていたと思うと、ぜひ体験せずにはいられなく、そのまま田植え機のハンドルを握りしめ、田植え開始。山本様から基本操作とコツは教わっているものの、やはり初心者。植えている人は真っ直ぐ進んでいるつもりが、様子を見ている人たちから曲がっていることが一目瞭然で す。山本様に優しくわかりやすく指導していただいたおかげで午前が終わるころには一同全員が田植え機を操れるようになりました。

 

  写真2:苗を田植え機に積んでいきます。

 

   写真3:曲がらないように注意を払う修士2年 伊藤梓

 

   写真4:学生同様、水田に入って田植え行う姫野修司教員

 

 昼食時には、一同と山本家の方々と、私たちが今回田植えしたお米についてや、農家のことなどをお話していただきながら、楽しいお昼休みを過ごしました。やはり、新潟の米農家は、コシヒカリのようで私たちが植えたこの苗が秋に東京などに出荷されるのかと思うと、嬉しく思いました。午後からは残りの田んぼを、田植え機を慣れてきた手つきで操り、機械で植えられない箇所の隅などをみんなで田んぼに入り、修正したりしてあっという間に夕暮れとなりました。

 

  写真5:田植えを行った水田前で山本様と記念撮影

 

 私たちが普段、何気なく口にしているお米。田植えを通して米作りの大変さや、お米に対する愛情に触れ、毎日お米をいただける幸せをかみ締めながらいただきたいと思います。

 今回、田植えという重要な作業にも関わらず、快く私たちに体験させていただいた山本三代彦様に廃棄物・有害物管理工学研究室一同深くお礼申し上げます。

文責:修士1年 竹谷 究