NOVATECH
6月28日〜7日2日にかけてフランス、リヨンで開催されたNOVATECH2010(ノバテック2010:第7回都市水管理における持続可能な技術と技術戦略に関する国際会議)にて修士2年・朝倉有人、藤田昌一客員教授、姫野修司准教授(以下:藤田先生、姫野先生)が参加してまいりました。
写真1 会場前にて:修士2年 朝倉有人(左)、准教授 姫野修司先生(右)
朝倉は「Using Snow melting Pipes to Verify
the Water Sprinkling’s Effect over a Wide Area(消雪パイプを用いて広域散水を行うことによる打ち水効果)」、藤田先生は「A Proposal for the Future Urban Water Management(下水道事業における未来への提案)」という題目で、口頭発表を行いました。
会議には世界約30カ国から400人が参加しておりましたが、おそらく最年少の発表者は私であったのではないかと思います。数名の若い研究者と情報交換を行いましたが、全員私の年齢を聞いて驚いていました。
発表は学会初日に行われ、本研究室の客員教授である藤田先生も同セッションで発表されました。私は英語で発表しましたが、藤田先生はフランス語で発表されました。
学会での公用語は英語とフランス語であり、翻訳機も貸し出されていたのですが藤田先生のフランス語はフランス人にも賞賛されるほど流暢なものでありました。
一方、私も拙い英語ながらなんとか聴講者に理解していただくことができホッと胸をなでおろしました。
質疑応答では事前にある程度の質問対策も考えていたのですが、発表を終えた安堵感からか、用意していた質問に対して回答することができませんでした。しかし、想定外の質問には回答することができ、なんとか面目を保つことができました。
今回私が発表した内容のキーワードとして「打ち水」「消雪パイプ」があげられます。
「消雪パイプ」に関しては日本国内でも積雪地域特有のインフラであり、それを打ち水に利用したときの効果などを発表したものです。学会の開催期間中はちょうどフランスも猛暑であり海外の方にもその効果を容易に想像していただくことができ、発表当日に限らず学会期間中に何人もの方から質問を受けました。また、街のいたるところでクールミストが行われておりました。
写真2 街のカフェで行われているクールミスト
写真3 発表を終えての一枚
3年毎に開催される本学会は今回が7回目、藤田先生は第一回への参加を除き実に18年に渡りこの学会に関ってこられたことになります。
先生のこの功績が讃えられ「特別功労賞」を受賞されました。
その表彰も藤田先生への事前通達はなく、ディナーパーティーの冒頭でサプライズ表彰という形で受賞されました。
写真4 特別功労賞を受賞される藤田昌一先生(左)
初めて参加させていただいた学会がフランスで開催された国際学会であることと、このような機会を与えていただきました先生方に感謝し、今後の研究活動に活かしてまいります。
文責:修士2年 朝倉 有人