2005.02.23〜24 修士論文発表会

 

辛く厳しかった大学院生活の千秋楽,『修士論文発表会』が2日に分けて行なわれました.

皆,堂々と自分の研究成果を発表していました.

今年の廃棄物・有害物管理工学研究室の大学院修士2年生は以下の6人 (50音順)

 

大久保 賢一 「熱力学的多成分吸着平衡モデルによる非理想系二成分揮発性有機化合物の吸着平衡挙動」

【 揮発性有機化合物(VOCs)の活性炭への吸着を数学的モデルにより検討し,効率的な吸着装置の設計に貢献 】

 

奥田 絵美 「Ames変異原性試験を用いた雨天時道路排水の評価」

【 雨天時道路排水をAmes変異原性試験にて測定を行ない,雨天時道路排水中に変異原性物質の存在を確認し,その流出特徴を把握 】

 

櫛田 浩司 「下水汚泥焼却灰の溶融処理を用いた高品質リン肥料作成技術の開発」

【 下水汚泥焼却灰から高品質なリン肥料が作製可能となる灰組成適用範囲を提案し,安全性の評価も行なったことで,肥料への有効利用の促進に貢献 】

 

丹野 智史 「長岡市の合流式下水道からの越流水の水質挙動の解析と越流負荷削減対策に関する研究」

【 合流式下水道改善のために,新たなモニタリング手法で約1年間の連続観測を行ない,CSO(合流式下水道からの越流水)の特徴を明らかにし,それをもとに具体的な改善対策を提案 】

 

畠山 照史 「焼却灰再生物固化体からの重金属の長期的溶出挙動」

【 スラグ入りコンクリートの長期的溶出挙動を解明し,環境負荷の少ないスラグ入りコンクリートの製造法の確立に貢献 】

 

松本 拓郎 「担体投入型膜分離活性汚泥法の実下水処理への適用」

【 膜+担体という新しい高度処理リアクターにより,富栄養化原因物質である窒素の除去性能 及び,担体と膜の接触による膜透過性能を向上させることで,膜面洗浄用の曝気量の大幅削減に成功 】

 

この一週間は,修士2年生全員がピリピリしていて研究室には重い空気が立ち込めていました.

でも,発表が終わってからは,いつもの明るい・・・? いつも以上に明るく騒がしいM2に戻っていました.

☆お疲れ様でした☆

来年の今頃は,私たち修士1年生も明るく発表を終われるように頑張っていきたいです.

(M1  酒井 陽介)