研究の集大成−第39回 日本水環境学会年会‐
平成17年3月17日から19日の三日間にかけて、第39回 日本水環境学会年会が行われた。今年は、千葉大学西千葉キャンパスを会場とした。雪の降り積もる長岡に比べ、3月の千葉は非常に暖かく、花粉が飛び交っていた。
今年度の発表者は、
修士2年生 松本拓郎
テーマ「担体投入型膜分離間欠曝気システムによる実下水処理」
一槽間欠曝気式膜分離活性汚泥法の反応槽内に担体を投入し、それによる膜面付着物の剥離効果や窒素除去率の向上等を実下水を用いて調査した。膜面付着物の剥離、窒素除去率向上に加え曝気コスト削減などに対しても担体投入は効果があることが本研究からわかった。今後、実機適用に向けてさらなる研究が必要となる。
修士1年生 真部良章
テーマ「水道水源の河川水及び地下水の変異原性試験による評価‐新規水源の利用に向けて‐」
将来予想される大都市での水需要問題を解決するため、新規水源確保を目的とした研究プロジェクト(CREST)に参加している。本報告では、その第一段階として、全国の水道原水となっている河川水・地下水を中心に変異原性の観点から評価した。全国の河川水・地下水の変異原レベルの現状、地方による値の特徴を把握できた。
今年度は、大会場での口頭発表だけでなく、私たち2人はポスターセッションも行うことができた。ポスターセッションは、第39回日本水環境学会年会優秀発表賞(クリタ賞)の第一次審査を通過した者のみが参加できるものであり、当日に二次審査ということで、学会の会員の方々にポスターの前で説明をしながら審査をしてもらった。惜しくも、松本、真部ともにクリタ賞にはとどかなかったが、口頭発表、ポスターセッションに参加できたことは、大きな経験となった。
来年こそは、我が廃棄物研究室から受賞者を・・・。
昼飯返上の説明(M1真部良章)
あっという間の10分間の発表(M1真部良章)
飛び交う質疑(M2松本拓郎)
(M1 真部良章)