2005/03/03 修士論文中間発表(修士1年生)
B4(学部4年生)の実務訓練報告会が無事に(?)終わり,3月3日には修士1年生の修士論文中間発表会が行われました。私は,実務訓練を終えてそれなりに力はつけてきたつもりでしたが,発表の仕方やパワーポイントの作り方などを比較すると,1年先輩の方々の発表は自分達のものとは段違いに上手でした。来年の今頃には,自分達があの場に立ち発表していることを考えると,これからの研究にも気合が入ります。
以下に廃棄物・有害物管理工学研究室の発表者とタイトルとワンフレーズ解説を示します(50音順)。
上田孝司
「熱分解−ガス改質による廃棄物・バイオマスからのエネルギー回収技術」
【次世代ごみ処理技術であり,エネルギー回収にも貢献】
大羽澤圭祐
「流出解析モデルを用いた長岡市の合流式下水道改善対策案の検討」
【合流式下水道越流水(CSO)の特徴を実測とモデルの両面から明らかにすることによって,長岡市の合流式下水道の改善に貢献】
工藤恭平
「酵素処理を施した植物系バイオマス(稲わら)と下水汚泥の混合嫌気性消化」
【新たな手法によるバイオマス資源の有効利用とエネルギー回収に貢献】
小松隆宏
「DDR型ゼオライト膜による消化ガスからのメタン分離技術の開発」
【消化ガス(メタン60%,二酸化炭素40%)を高性能の膜を用いて分離,高純度化することによって,未利用エネルギーの有効利用および地球温暖化防止に貢献】
酒井陽介
「膜分離活性汚泥法の生活排水処理への適用」
【膜分離活性汚泥法の普及課題であるコストの削減や安定処理プロセスの開発を行い,実廃水処理へ適用し,富栄養化防止および水循環を見据えた水質保全に貢献】
竹重悠貴
「カラム試験による焼却灰再生製品からの重金属の長期溶出予測」
【焼却灰再生製品の利用による土壌・地下水系への長期的な影響を予測し,これらの安全な形での再利用促進に貢献】
野村敏明
「多環芳香族炭化水素類(PAHs)汚染に対する各種発生源の寄与率の推定」
【現在まで解明されていなかったPAHs の発生源を特定し,排出抑制対策へ貢献】
真部良章
「変異原性試験を用いた都市域水循環系の水質リスク評価」
【バイオアッセイによる水質評価によって,都市域の循環的でより安定した水源確保に貢献】
(B4 井上 義康)