2005/9/21 舞平清掃センター見学

 

新潟県新潟市の舞平(まいひら)清掃センターはし尿・浄化層汚泥処理施設でありますが,し尿や浄化層汚泥の処理だけではなく,生ゴミの混合メタン発酵をはじめ,処理水の膜分離や消化汚泥のコンポスト化,さらに浸出水の処理までも行っています。

舞平清掃センター

(田んぼの真ん中にまだ真新しいセンター(平成15年12月竣工)が出現!)

 

私がそのパンフレットを初めて手にしたのは6月も末のことでした。

私の目にはすごく魅力的な施設に映りました。

パンフレットを読んでいるうちに,『ここは,実施設ではどうなっているのだろう?ここは…,ここは…』という様にどんどん興味が沸いてきました。その興味は,そのうち『センターの方のお話を聞きたい。この目で見てみたい。…見学したい!』という気持ちに変わっていったのです。そこで,舞平清掃センター三膳様 に見学の旨をお話しすると,快く引き受けていただきました。

 

私たちの研究室では,混合メタン発酵や膜分離処理の研究も行っており,研究室の研究分野としてはかなり重なるところがあります。そのため,当日は11人という大人数で伺いました。

 

見学では,舞平清掃センター 曽根様 に施設の説明と案内をしていただきました。

舞平清掃センターでは,し尿・浄化層汚泥149kL/日,生ゴミ1.8t/日,浸出水200m3/日を処理しております。また,混合メタン発酵により発生するメタンガスは,発酵槽の加温だけではなく,付属休憩所のお風呂(1回 100円)を沸かす熱源にも利用されており,環境にやさしい施設なのです。

まずはビデオ学習!          左:舞平清掃センター 曽根様

                   右:修士1年 井上義康

                   (生ゴミ分別・破砕機の下にて)

 

膜原水槽に用いられている膜カートリッジ(実物大):(株)クボタ製

 

今回の見学では,実際の運転状況や運転手法を学びました。

今後,この見学で得た知識を生かすことで,私たちの研究はより現実的で有意義なものへとなっていくことでしょう。また,予定していた見学時間を超えてバスの時間ぎりぎりまで見学させていただきました。

今回は見学のお受入れ,誠にありがとうございました。

私たちの研究室では,浮世離れしがちな大学の研究を現実的なものにするために,今後もドンドン見学を行なっていく予定です。

 

撮影者:藤田昌一教授,修士1年 井上義康

記者:修士1年 井上義康