2006/3/1 修士1年中間発表会
2006年3月1日修士1年中間発表会が学内で開かれ、私たちの研究室の修士1年8名
(芥川至、 井上義康、 大嶺誠、 金山麻里香、
志村俊輔、 高橋梢、 廣瀬智昭、 福間貴宏) が各自の研究の中間報告を行いました。先輩方の発表は、私たちの実務訓練報告会のものとは違い、とても上手で、見習うところがいくつもありました。来年は、私たちが発表するので、これからの研究に意欲を持って取り組んでいきたいと思います。
以下に廃棄物・有害物管理研究室の発表者とタイトルを示します。
教員、学生らの前で堂々と発表する金山麻里香
(右奥)
(撮影者:修士2年 真部良章)
芥川至
「CO2分離ゼオライト膜の開発と透過機構の解明」
地球温暖化を背景にCO2の削減が求められているため、他の物質からCO2を分離する
井上義康
「混合嫌気性消化法を用いた未利用バイオマスのバイオガス化」
未利用バイオマスの有効利用方法として,下水汚泥との混合嫌気性消化法(メタン発酵法)によるエネルギー変換技術があります。本研究では,未利用バイオマスとして青果市場から発生する青果系残渣に着目し,発生量や発生物の調査,生分解性を明らかにするための回分式の混合嫌気性消化実験を行いました。
大嶺誠
「下水汚泥焼却灰から作成したリン肥料を用いた肥効性、安全性の実証実験」
下水汚泥焼却灰から作成したリン肥料を実規模である畑で実際に散布して5種類の植物を生育しました。よりリン肥料の効果を明確化するために肥料条件を5種類選定し、リン肥料が植物に及ぼす効果や安全性などを作物測定、食味、植物体分析などで検証しました。
金山麻里香
「変異原性を用いた雨天時道路排水の河川への総負荷量の評価」
河川への汚濁負荷が高い雨天時道路排水の正確な有害性を評価するべく、トータルの水質を測定する前段階として、経時変化の確認を行いました。また、変異原性試験の条件の検討を行いました。
志村俊輔
「膜分離プロセスを用いた日本初のバイオガスからのメタン、二酸化炭素同時製造技術の検討」
近年,新エネルギー源として注目されているバイオガスの有効利用促進を目的として,膜分離を用いたバイオガスからのメタン,二酸化炭素同時製造技術を検討しています。今回までに,回収メタン及び二酸化炭素濃度を95%に設定した上での,最適な膜分離プロセスを提案しました。
高橋梢
「新型採水装置を用いた雨天時道路排水の長期連続観測と河川への汚濁負荷評価」
河川への汚濁負荷が高い雨天時道路排水の正確な有害性を評価するべく、トータルの水質を測定するための新たな採水装置の設計を行いました。
廣瀬智昭
「廃棄物・バイオマスの熱分解
– ガス改質におけるガス生成シュミレーション」
一般廃棄物や下水汚泥を、ガス化剤と共に高温の還元雰囲気に投入することで燃料ガスを発生させる熱分解−ガス改質技術において、ガス生成を予測するモデルの構築に取り組みました。これまでに物質収支を定式化し、ガス化剤の影響等を表現可能となりました。
福間貴宏
「未処理下水を用いたスワールの汚濁負荷削減効果の検証」
実物大スワールという汚濁負荷削減装置を処理場内に設置し、下水処理水・実下水を用いてスワールの基本的機能、測定機器の精度を確認しました。そして、新たな実験計画が始動しました。