2006/6/6 身近な水環境の全国一斉調査
環境基本法で6月5日は「環境の日」、国連では「世界環境デー」と定められています。その翌日の6月6日に「身近な水環境の全国一斉調査」が行われました。この調査は、同一日に全国で身近な河川や水辺などの水質を調査し、水環境に対する関心を高めようと「全国水環境マップ実行委員会」を中心に3年前から行われています。私たちの研究室でも昨年度からこの「身近な水環境の全国一斉調査」に研究室総出で参加しています。私たちの研究室が受け持つ調査河川は、新潟県長岡市の信濃川(しなのがわ)、柿川(かきがわ)、栖吉川(すよしがわ)、黒川(くろかわ)、渋海川(しぶみがわ)の5本です。調査方法は、これらの河川にまたがる橋からロープをつなげたバケツをたらして採水を行い、パックテストにより、COD、pH、窒素、リンの4項目と透視度計による透視度測定の計5項目です。
□パックテストの測定方法
@採水したサンプルをスポイトで吸い取ります。
Aパックンの線までいれます。
Bポリチューブの空気を抜いてサンプルを吸い上げます。
Cポリチューブ内に入っている試薬との反応による色の変化を確認します。
柿川大町橋 採水の様子
採水のスペシャリスト修士1年 櫻井 総一郎
(撮影 修士2年 芥川 至)
栖吉川栖吉橋 パックテストの様子
真剣そのものです☆
左から修士1年 高和 真吾、草場 大作、小松 俊哉 助教授
(撮影 修士1年 狩野 美代)
信濃川大手大橋 透視度の測定(信濃川はきれいかな???)
左から 学部4年 村田 洸 修士1年 伊東 宏
(撮影 修士1年 菊池 友則)
今年で2年目の参加となる「身近な水環境の全国一斉調査」は天気も良く清々しい気持で測定を行えました。去年の4項目のパックテストに加え、今年は透視度の測定も行いました。参加2年目となる先輩方にしっかり指導してもらい、それぞれ担当の河川で無事に役目を果たしてきました。
普段何気なく見ている河川ですが、その河川には私たちの生活を支える大きな力があると思います。水が飲めるのも、風呂へ入れるのも、おいしいお米が食べられるのも河川のおかげです。また澄んだ川を見て心が落ち着くのは私だけではないはずです。
今回の企画のように身近な河川を自分達の手で調査し、知ると言う事は、私達の生活とその環境について考えるきっかけとなりました。
私達の身のまわりの河川にも水質汚濁という問題が直ぐそこまで迫っているように感じました。研究室でも河川の水質に関係するテーマでいくつか研究が行われています。その研究の重要性が再認識された1日でした。10年後、100年後、1000年後・・・・ずっときれい川を残していきたいものです。
最後に、今回の長岡市の河川調査を行うにあたって「NPO法人新潟水辺の会」加藤 功様のご協力に研究室一同、心から感謝しております。ありがとうございました。
是非、来年度も参加させていただきたいと思います。
記者:学部4年 伊藤 梓