専門分野:  計算工学、塑性加工力学

主な講義と教育担当の項目:   材料加工力学特論, 材料加工生産学, 連続体力学, 数値解析法, C, C++, Ruby, JAVA によるプログラミング言語, 汎用FEM CODE を使った材料変形問題の演習

大学院研究室の概要 
博士後期課程・修士課程の所属専攻: 機械創造工学専攻(修士),情報制御工学専攻(博士後期)
研究領域の概要(Research field): Production engineering, Processing studies, Mechanics of materials;
研究題目の例(Research topics): Material Processing, Cutting and bending process, Application of Finite element analysis for solid mechanics, Forming technology of composite materials (paperboard, metal sheet and resin film); Safety diagnosis and energy saving technology of tool wear and cutting condition using AE signals

主な著書等:   「板紙材の型抜加工 (入門編)」, 共著, 亀田ブックサービス, (2004),  ISBN 4-906364-42-X;
「演習 C ではじめるプログラミング」, 共著, 近代科学社, (1992),  ISBN 4-7649-0198-6, 「JAVA によるオブジェクト指向数値計算法」, MBL協議会共著, コロナ 社, (2003),  ISBN 4-339-02400-7; オブジェクト指向応用プログラミング, 共同翻訳, トッパン, (1991), ISBN 4-8101-8523-0; 「連続体力学の基礎」, 共著, 長 岡技術科学大学 UD Project, (2011).

1   大学における主な研究

  有限要素法による機械構造要素の応力・歪・変形の解析、熱流体の 挙動解析を中心に数値計算を行います。それら 数値的解析のための知 識支援システムを開発し、データベースの 活用法 も研究しています。  2000年以降, 板 紙や段板紙等の箱構造物の成形を行う「型抜加工 (die cutting)」に傾注して, 工具の耐久性と板材の成形性を扱っています.また,銅材等の線引きや平線圧延、板紙せん断などの塑性加工技術に 関連して、自励振動、座屈変形、刃物の切れ味など を実験及び計算から解析します。

2   その研究は具体的にどのような工業技術の進歩に役立つか?

  数値解析は、機械要素の強度設計や変形予測のために利用されます。   新しい複合材料の開発・設計のためにも利用されます。  蓄積される解析事例は、教育へ再利用可能であり、研究と人材教育との融合を目ざ します。  また、支援システムやデータベースの開発技術は、ソフトウ エア開発を生業とする企業への人材育 成に貢献します。  すでに多くの卒業生が、CAE関係の業種で活躍しています。

3   実際の工業技術や製品の開発に生かしたい「基礎技術」、 または産業界に提供したい情報など

  型抜工具の耐久試験と評価法の確立について 受託研究を 行っています。   共同研究を通して参考となる情報を提供したり、 発明特許取得に寄 与しています。  これまでに共同研究を行った主な関係企業は、 県内5社、都内・周辺7社、中部・関西4社 あります。

4   地域の企業との研究開発への取り組み

  薄板紙の打抜工具の開発と切味評価も行っ ています。  ひき続き、これらの塑性加工技術を生かせればと考えてい ます。  機械, 材料工学の分野での データー ベース開発, CAE 関係の人材育成に 社会人学生の受入れや実務訓練生の派遣を歓 迎します。