2004.10.23 中越大震災その時研究室は・・・。
10月23日午後5時56分、新潟県中越地方で震度6強の地震が起きました。地震発生から6時24分の間3回も震度6の揺れが続いた。
その時私は、学校の5階にある実験室にいた。初めは、下から突き上げられたような揺れで、体が中に浮いたような感じがした。その後激しく横にゆれ、一面真っ暗になった。
同じ部屋にいたM2の櫛田浩司と目が会った。何も言わず2人は机の下に隠れた。とっさの出来事だった。
私の他にも数名の学生と先生方がおり、みんなで「怪我はないか」や「人数確認」「退路の確保」などを行い藤田先生の指示の元、一斉に避難した。
それからすぐ、研究室のメンバーの安否を確認し、大学の駐車場でみんなで固まって夜を明かした。
次の日には研究室のメンバーが全員集合し、数名の突撃隊が、決死の覚悟で実験室・研究室に潜入し、その被害状況の確認をした。研究室や先生方の部屋は、本棚が倒れ、本や書類が散乱し、実験室では割れたガラスで埋め尽くされていた。高価な分析装置や実験装置にもその被害は及んだ。その惨状たるやここでは書きつくせない。
以上プロジェクトX風で述べましたが、研究室のメンバーには被害が及びませんでした。みんな元気です。
※この地震時の藤田研のとった詳しい行動は、水道産業新聞に寄稿した藤田先生の記事に載っています。ダウンロードはこちらから
地震直後の研究室(奥の本棚が倒れている)
地震直後の実験室
長期戦に備えた食料・水の確保
(M1 上田孝司)