カリキュラム

カリキュラム編成の考え方

量子・原子力統合工学分野では、量子工学と原子力工学の統合分野として、世界中の原子力発電所、原子力機器メーカー、核燃料処理企業、原子力関連研究所などで軽水発電炉、新型炉、加速器および核融合システムを設計、開発、運用するための安全確保を行える実践的・指導的技術者の育成を目的としています。このため、機械、電気、材料、建設、生物などの基盤工学分野の専門知識を備えた大学学部卒業生・高専専攻科修了生に、核物理からバックエンド技術までの原子力工学の専門知識と放射線物理学やイオンビーム工学を基礎とする量子工学を統合して習得できる科目を提供しています。

特徴的なプログラム

学生実験

学部レベルでは学ぶ機会の少ない放射線の基礎を習得します。放射線や放射性物質の管理に必要な知識、汚染検査や安全管理、外部/内部被ばく防護を学びます。また、GM管の自作、放射能測定、サーベイメータの取扱いと外部被ばく防護、放射性核種の同定、放射線発生装置の利用等の実験を行います。

インターンシップ

学外で2週間以上の実習を行います。国内外の研究機関や原子力事業者、安全解析等を行うエンジニアリング会社での実習・インターンシップを通じて、実践的な技能を身に付けます。

原子力施設の見学やウォークダウン

幾つかの講義では、原子力施設等へ出向いて講義や実習を行っています。原子力施設では、表面的な見学に留まるのではなく、講義で学んだ事柄を現場で確認したり、与えられた想定の下で自分がどのように振舞うかを考えることが重視されています。

加速器・放射線を使った研究

学内の極限エネルギー密度工学研究センターやラジオアイソトープセンターと協力して、放射線発生装置や放射性同位体を使った教育・研究を進めています。

特に、専攻で管理するコッククロフト・ワルトン型タンデム加速器を用いた研究・教育が推進されています。この加速器は、ラザフォード後方散乱分光法(RBS)、及び弾性反跳粒子検出法 (ERDA)、並びに粒子線励起エックス線分析法(PIXE)といったイオンビーム分析や、イオン注入実験に使用可能です。放射線安全の教育に加え、薄膜を中心としたさまざまな材料の分析・評価にも活用されています。

研究発表と技術コミュニケーション

学生による研究成果の発表を積極的に行っています。国内・国際会議等における専門家向けの研究発表に加えて、地元を中心とした一般の方との技術コミュニケーションも推進しています。

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