安全解析の代表的な手法としてFTA,FMEA等があげられ、広く適用されている。
一方、近年のシステムの大規模化、複雑化の中で新しい手法が求められてきている。
そこで、安全性・信頼性の総合的な評価、システムない要素の相互関係の視点での評価、
大季語システムの確率論的安全性評価を取り上げ解説頂き、それを基に総合討論を行う。
【プログラム】
・13:00~13:10 開会の挨拶
本日の趣旨説明(福田 隆文 センター長)
・13:30~14:20 講演1
「鉄道RAMS規格の特徴と展望」
独立行政法人 自動車技術総合機構 交通安全環境研究所
長岡技術科学大学 非常勤教員 田代 維史 氏
<概要>
鉄道RAMS規格は、対象とする設備の信頼性、アベイラビリティ、保守効率および安全性の各目標を
その設備の全ライフサイクルにわたり達成し維持する活動を要求するが、規格のの摘要法則即ち、目標達成活動と
その記録の文書化手法は詳述していない。ここでは、背景にある欧州PL指令規格および品質マネジメント規格等を基に、
規格の特徴および規格対応文書化の考え方ならびに規格の動向と今後お展墓について考察する。
・14:30~15:20 講演2
「STAMP/STPAの広範な分野での適用事例」
有人システム株式会社 星野 伸行 氏
<概要>
現代のシステムの事故の多くは。システム構成要素の故障によって起きるのではなく、
構成要素の相互作用から創発される安全制御の仕組みが特別な状況下で意図通り動かない
ことによって起きるという考えのもと、システムの安z年聖書構造をモデル化
(構成要素、入出力関係、状態遷移)し、意図せず制御が作動・停止する要因を
分析する手法がSTAMP/STPAである。システム全体を俯瞰しながら制御の動的な
振る舞いを含めて分析することで、従来の安全解析手法FTA、FMEAを補う視点を
提供してくれる。様々な産業界の事例を交えて紹介する。。
・15:30~16:20 講演3
「原子力発電所の設計及び運用における確率論的リスク評価の活用」
東京電力HD株式会社 柏崎刈羽原子力発電所
原子力安全センター 安全総括部長 田中 憲司 氏
<概要>
原子力発電所における確率論的リスク評価は、どのような設備の不具合の組み合わせが重なると
重大な事故に進展し得るのか、その事故シナリオを抽出し、それらシナリオの発生頻度を評価するものである。
本評価手法に関し、原子力発電設備の設計、運転開始後にリスクを抑制するための運用、規制上の扱い等について、
発電所の今を交えて紹介する。。
・16:20~16:40 総合討論(司会:福田 隆文 センター長)
・16:40~16:45 閉会挨拶(塩野谷 明 副センター長)