CFRP(炭素繊維強化プラスチック)

CFRP(炭素繊維強化プラスチック)接着工法とは、炭素の糸をシート状に成型したシート(炭素繊維シート)に、時間の経過によってプラスチック状に硬化する液状の樹脂(エポキシ樹脂)を含侵することで、鋼材と炭素繊維シートを一体化させ、鋼部材を補修・補強する工法です。炭素繊維シートは、高強度・高弾性・高耐食性・軽量といった鋼材の補修・補強材料として優位な特徴を有しており、さらに、施工は液状の樹脂をローラーやヘラを用いて塗布するだけであるため、容易かつ大型な設備を必要としません。

このように、鋼構造物の補修・補強工法として優位な特徴を多く有するCFRP接着工法は、従来工法に比べより効果的かつ効率的な工法として注目を受けています。

本研究室では、このCFRP接着工法を用いた腐食損傷を有する鋼部材の補修、鋼構造物の耐震補強に対して、その有効性やより効果的な施工方法について検討を行っています。