橋梁ヘルスモニタリング

我が国では、高度経済成長期において社会基盤整備が急速に行われたことにより、供用年数50年を超える老朽化した橋梁などの社会資本が増加しています。そのため、近年では、土木構造物の老朽化によるメンテナンスの問題が浮上してきています。

従来のメンテナンス手法では、構造物外観の目視調査が主体となっており、検査結果は点検実施者の主観に大きく依存します。そのため、老朽化する構造物の増加および高齢化社会の到来による技術者の不足を考慮すると、定量的かつ効率的な維持管理手法の創出が強く求められています。

鋼構造研究室では、このような背景を踏まえ、レーザードップラー速度計(LDV)や無線LAN加速度計等を用いた調査手法の研究に取り組んでいます。