機種 :JASCO FP-8550
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設置場所 :分析計測センター212室
担当教員 :田中 諭、小松 啓志
担当技術職員:◯吉田 拓也、上野 悠一、小杉 健一朗
高いS/Nの高感度測定.
標準光源によるスペクトル補正が可能.
固体試料アタッチメントによる固体試料測定,積分球ユニットによる量子効率測定が可能.
微量測定ユニットによる液体試料のμLオーダーから最低1滴での測定が可能.
FLとは?FLで何がわかるか
原子や分子中の電子は,通常エネルギー的に安定な基底状態にあります.ある波長の光を照射すると,その波長(エネルギー)の光を吸収し,電子が励起状態に遷移します.励起状態の電子が再び基底状態に戻るとき,そのエネルギー差に相当する波長の光を放出することがあります.この現象を発光(ルミネッセンス)と呼び,光で電子を励起する場合を特にフォトルミネッセンスと呼びます.
試料の発光を検出するFLは,フォトルミネッセンスが一部の物質でのみ起こる現象であるため選択性が高く,また発光がないゼロからの増加分を検出するため感度が高いことが特徴です.
FL測定用の試料について
- 測定可能な試料
- セラミックス・ガラス、有機物・高分子、金属ナノ粒子
- 試料形状
- 液体、固体(バルク、薄膜、粉末)
- 試料サイズ
- 液体用セル:光路長 10 mm(約 3 mL)、5 mm(約 750 μL)、3 mm(約 270 μL)、1滴
粉末用セル:Φ20.5 mm(約0.3 g)、Φ12 mm(積分球用)
板状試料:25 × 25 mm ~ 50 × 50 mm、厚さ 10 mm以下(固体測定)
20(H) × 25(W) mm ~ 50(H) × 60(W) mm、厚さ 0.5 ~ 25 mm(積分球) - 試料に関する注意
- 共用のセルを使用する場合は,セルに着色する恐れがある試料はお断りすることがあります.
試料によっては,高濃度で自己吸収が起こり正しいスペクトルが得られないことがあります. - 試料の調整方法
- 粉末の場合は,乳鉢等で砕いて細かく均質にします.
JASCO FP-8550の利用について
- 利用方法
- 現地利用
半遠隔利用 web会議システムによる現地スタッフとの協働的な利用
- 利用補足
- 機器を直接操作(現地利用)するにはスタッフから講習を受けて操作方法を習得後、スタッフが行う技能認定試験に合格する必要があります。